SHG財団について
はじめに
私たちが公益財団の認定を受け、助成活動を行う趣旨をここに書きます。関係スタッフはこの考え方を良く理解し、自身の人格完成・精神向上を目指すと共に、この活動を後世に永く続けていってくれるよう望みます。
私たちは家づくりの仕事をしています。それぞれの地域でお世話になって、お仕事をいただき、生活の糧をいただいています。そんな中、お世話になった地域に、僅かながらでも役立つことはできないか?と考えました。
私たちが選ぶ支援先は、子供達のための施設。それには以下の理由があります。
私たちが建てている家は子育て世代の家です。家を建てるというのは人生においての一大事業です。定職があり、きちんとした収入があって、お金を貯めることができ、また「家族のために家を残してあげたい」と考えるお⽗さんお⺟さんがいる家庭。これは、取りも直さず、人生においてエリートであり、人生の成功者と言っても過言ではないでしょう。
そんな家庭で育つ子供たちは幸せ者であり、家を建てて幸せな暮らしを営んでいってくださると信じてやみません。
私たちは、そんな、幸せな人たちのお手伝いをさせてもらっています。それはとても素晴らしく、また光栄なことです。
しかし、世間には私たちが建てる家に住めない子がいます。これもまた現実です。
三重県だけでも15からの児童養護施設があります。どの施設も決して裕福だとはいえません。ほとんどが先生や地域の方々のボランティアでまかなわれています。
「(子供たちの遊びで)ガラスが割れたら(修理費を考えて)胸がドキドキする」
と、ある施設⻑が話してくれたことがあります。
私たちの建てている「子育て世代の家」に住めない子供たち、その子供たちを助けている有志の方たちは決して裕福ではないにもかかわらず、自腹で支援をしています。
そんな子供たち、そんな施設たちに支援をしようと始まったのです。
「一切公表しないこと」を条件に、三重県全域の児童養護施設に、支援をスタートさせました。
平成13 年8 月のことです。
私たちは今、お客様の支えとスタッフの頑張りで、四日市の本社から始まった住宅会社が東海4県をまたぐまでに大きくさせていただくことができました。
今後も、お客様に感謝をし、地域の子供たちのために僅かながらでも支援を行っていきたいと思います。
「一切公表しないこと」を条件に支援を続けておりましたが、私たちの組織も代替わり等で新しい人たちも関わっていきます。
なので、この活動を後世に伝え、末永く続けていってもらうために、「公表しないこと」の条件を外し、公益財団の認定を受け、支援活動を行っていくことにしました。
支援をするという行為は決して支援される側のためのものではありません。自分自身の人格完成にもつながります。自分たちが頑張ることによって助かる人がいるということで、自分自身が胸を張って生きるチカラに変っていきます。自分自身が心底から「善の行動」をとっている、と自分のビジネスにも自信が持てます。よって自分のビジネスの存在は正義である、という自信です。
正義はチカラです。よどみのないチカラの源です。
そのチカラこそ、私たちのビジネスを支え、成⻑させてくれる原動⼒になると信じています。
つまり、この「支援」は、私たち自身のためでもあるのです。
支援を続けることは尊いことであり、それぞれが誇りとして持って続けて欲しいと願っています。そして自身の家族や子供にも伝えて、その考え方を広げていってほしいものです。
沿革
財団のもとになる会社「㈱サティスホーム」を設立
SHG 財団の現理事⻑廣⽥康之が、三重県四日市に㈱サティスホームを設立。三重県を商圏とし、住宅建設会社を始める。
㈱サティスホームで寄付及び支援活動を始める
地域にお返しすべく、児童養護施設への寄付を始める。同時にクリスマスにはサンタの恰好をしてプレゼントなどの支援活動を始める。
日本全国規模住宅団体「㈱住宅経営」(現、日本ビルダーズ)にて「カンボジア小学校建築プロジェクト」を開始
廣⽥康之自身が経営する日本全国から集まった工務店の有志の会「㈱住宅経営」にてカンボジアに全6校の小学校を設立。
静岡県浜松市に「㈱子育て安心住宅」を設立
地域の為のローコスト住宅を!をコンセプトに住宅会社を設立。ここでも地域の児童養護施設に寄付及び支援活動を始める。
岐阜県穂積市に「㈱サティスホーム岐阜」を設立
同様に地域の児童養護施設に寄付及び支援活動を始める。
三重県伊勢市に「㈱サティスホーム伊勢」を設立
同様に地域の児童養護施設に寄付及び支援活動を始める。
一般財団法人SHG 財団設立
支援活動を円滑に行うため、一般財団法人SHG(サティスホールディングスグループ)財団設立。三重、岐阜、静岡にあるグループ会社各社から、各地域の児童養護施設への支援活動を行う。
一般財団法人SHG 財団から公益財団法人SHG 財団へ変更
より幅広く支援活動を行うため、公益財団法人SHG 財団として三重県にて公益認定。
愛知県名古屋市にグループ企業を統括する「㈱SHG」を設立
グループ各社の技術向上と地域貢献の拡大を目的とし、包括的組織㈱SHG を設立。
㈱SHG直轄の住宅会社「子育て安心住宅&デザインラボ」を設立
愛知県名古屋市および豊橋市を中心に住宅産業を通じ、地域に貢献を目指す。同じく地域の児童養護施設に支援活動を始める。
公益財団法人SHG 財団 内閣府にて公益認定(三重県から変更)
名古屋市役所の⻘年育成機関に寄付
愛知県を拠点とする㈱SHG の寄付活動として、⻘年育成機関に寄付。河村たかし市⻑より感謝状をいただく。
15社数百名ほどの従業員が廣⽥の意思を継ぎ、地域貢献を行っている。
感謝
公益財団の認定を受けるにあたり、たくさんの方々にお世話になりました。
一言で公益財団と言っても簡単に認定されるわけではありません。税額の控除もあるため、審査も厳しいものがあり、なかなか認定がおりないもの、と言われています。
現に私たちも審査の際に「怪しい」とかいろいろ言われました。どうせ、節税の隠れ蓑に思われたのかもしれません。
私は「いえいえ、理事、評議員共々、一切の給料を出しません、顧問の弁護士、計理士も無償。なので悪さのしようがないですよ。児童養護施設はお金が足りてない。そこに支援するだけです」と言いました。しかし「カネだけ人にやるって、そんな奇特な人間がいる訳がない」との反応でした。
半ばあきらめかけていたところに、一人の主幹さんの存在が全てを変えてしまいます。
審査を行う役割の責任者である主幹さんは、事情を調べるために、児童養護施設さんに電話して回ってくれたそうです。孤児院さんたちはみなさん口を揃えてこう答えてくれたそうです。
「あの方々は、かれこれ十年近く、毎年寄付をしてくれています」。
県内で、必要そうな児童養護施設さんたち全てに、クリスマスに毎年サンタの格好でお金を届けていました。それが、主幹さんの心を動かしたらしいのです。
「あなたたちは、毎年、支援をしてくれていたんですね」で、ああ、この人たちは本物だ、と思ってくださったらしいのです。
その主幹さんは異動間際だったため、
「私が責任を持って、任期中に、通します」
と断言してくれました。
(お話を聞いて、我々一同、感涙に咽ぶ思いでした)
通常、公益財団法人の認定にはかなりな費用と時間がかかるそうです。公益財団法人認定を取るための高額のコンサルタントなどの存在もよく耳にします。
異例の公益財団認定には、この主幹さんの存在がありました。
通してくださった主幹さん、養護施設の先生がた、支えてくださったすべての人に感謝を申し上げます。
内閣府認定 公益財団法人 SHG財団
理事長 廣田 康之
財団概要
法人名 | 公益財団法人 SHG財団 |
---|---|
所在地 | 〒510-0828 三重県四日市市石塚町8-24 |
電話番号 | 059-351-1376 |
FAX番号 | 059-351-4317 |
設立 | 平成25年8月7日 |
公益認定を受けた日 | 平成26年12月4日 |
評議員定数 | 3名以上15名以内 |
理事定数 | 3名以上15名以内 |
監事定数 | 2名以上 |
アクセス
旧住所愛知県名古屋市JPタワーより移転中